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東京の地下鉄、最新事情は?【プロが教える不動産投資コラム】

東京には多くの地下鉄が運行しています。地方から東京に初めて来た方はその路線の多さと複雑さに驚く事もあるのではないでしょうか。長年東京在住の筆者でさえその地下鉄の複雑さに戸惑う事もよくあります。

東京の地下鉄には東京メトロと都営地下鉄の2種類があります。このうち東京メトロは民営ですが、上場が検討されています。東京メトロの株主は政府と東京都ですが、この株式を市場に手放し上場する検討されています。

上場に伴い、新たな東京の地下鉄の新線・延伸計画も実現の度合いが増してきました。

今回は不動産投資において大きな影響を与える鉄道計画、中でもとりわけ地下鉄の現況と将来性について述べてみたいと思います。

東京の地下鉄は「上野~浅草」駅から始まった

古い歴史を持つ地下鉄ですが、日本に地下鉄が登場したのはいつでしょうか。1927年(昭和2年)に「上野」~「浅草」間の2.2キロが開業したのが始まりです。これは今の銀座線となっています。

今から94年も前の事です。「東洋初の地下鉄」と呼ばれ、運賃は10銭だったそうです。現在「上野」~「浅草」間の銀座線の運賃は168円(ICカード利用)なので、実に1680倍となっている事が分かります。

地下鉄開業の後、上野には「地下鉄ストア」が開業、1934年に「浅草」~「新橋」間が開業し、沿線にはデパートの「三越」が開業するなど、地下鉄の開業は地域の発展にも大きく影響しています。

現在地下鉄は13路線、そのうち11路線が他路線と直通運転

現在東京には東京メトロが9路線、都営地下鉄が4路線運行しています。乗車人員は1日平均1,000万人を超えています。

丸ノ内線・銀座線・都営大江戸線などを除けばほとんどの路線が民営各社やJRなどと相互直通運転を実施しており、年々利便性も高くなっています。

山手線の内側には私鉄は運行していませんので、地下鉄が東京都心部などの主要な路線となっています。

地下鉄の新設においては新しく建設される路線ほど深度が深くなります。大江戸線や副都心線などは駅にもよりますが、かなり深い所にホームがある場合もあります。但し新しい駅はエレベーターやエスカレーターも設置されますので移動はスムーズと言えます。

近年では丸ノ内線の方南町線が2019年に「中野坂上」~「方南町」から新宿・池袋方面へ直通となりました。杉並区など、とりわけ方南町駅周辺エリアなどの利便性などが大きく向上し不動産の価値も上昇しています。

今後実現の可能性の高い路線は

こうした都民の交通に欠かせない地下鉄ですが、国土交通省の交通政策審議会は2021年7月に「東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等について」という答申をまとめました。この交通審議会答申の内容は鉄道政策に大きく影響を与えるものです。先に述べた上場についての内容もこの答申によるものです。

今回の答申で「早期の事業化を図るべきである」とされた路線が2線あります。この2路線について見てみましょう。

東京8号線(有楽町線)の延伸により東京の東エリアの利便性が向上

まず「有楽町線」の延伸が挙げられます。地下鉄有楽町線の「豊洲」駅から東西線「東陽町」を通り都営新宿線「住吉」まで延伸する計画です。

東京東エリアと臨海部を結び、東西線等の混雑緩和を目指すものとなり、「錦糸町」や東京スカイツリーのある「押上」などから湾岸エリアへのアクセスも良くなります。

「豊洲」~「東陽町」間、「東陽町」~「住吉」間には新駅の建設も検討されています。

東京都の東部には横(東西)に運行する路線が多いですが縦(南北)に運行する路線は多くはありません。開業すれば東京都東部の東西線や都営新宿線から有楽町方面のアクセスが向上します。

都営大江戸線の「清澄白河」駅が開業した事で急速に開発が進み、周辺に多くのタワーマンションが建設された例もあります。

こうした延伸・新駅が誕生すれば近年注目を集めている東京の東エリアの開発が更に進み、地価や不動産価格の上昇につながる可能性も高くなっています。

都心部・品川地下鉄構想で六本木エリアと品川を結ぶ

JR山手線「品川」駅から地下鉄南北線・都営三田線の「白金高輪」駅まで新線を建設する計画です。大型の再開発が進む「六本木エリア」とリニア中央新幹線の開業予定である「品川」駅を結びます。

実は「品川」駅には京急線に直通運転の営浅草線以外の地下鉄は乗り入れていません。都営浅草線はJR線に沿ってそのまま北上しますので、品川駅から山手線の内側へのアクセスは現状ではあまり良いとは言えない状況です。

新線が開業すれば六本木エリアから品川へのダイレクトアクセスが可能となり、東京都心部のポテンシャルも更に増加するのではないでしょうか。

都心部・臨海地域地下鉄構想と常磐新線との直通運転

以上の2路線の他に「検討が行われる事が期待される路線」として「都心部・臨海地域地下鉄構想」が挙げられています。

「東京」駅から臨海部に向かう地下鉄新線を建設し、「築地」「晴海」「豊洲」「有明」などを運行する計画です。 さらに現在「秋葉原」止まりの常磐新線(つくばエクスプレス)を東京まで延伸し、新線と直通運転する事も提示されています。

東京都では大江戸線の延伸計画も

以上交通政策審議会の答申について見てきました。

それ以外にも東京都では6路線を優先的に検討することを発表していますが、その中には都営地下鉄・大江戸線延伸計画も含まれています。これは「光が丘」駅から「大泉学園」方面への延伸計画となっています。

これが実現すれば練馬区の不動産としての価値がかなり上昇する事が期待されます。

2021年上半期においてはマンション販売は堅調に推移しました。今回述べたように地下鉄の延伸計画・新線計画による経済的な波及効果には大きな期待が持てます。

またこれから不動産投資を検討する方においては賃貸需要にも大きな影響を与えますので、参考にして頂ければ幸いです。

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